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「真田丸」三話目までの雑な感想

三話までしか放映されていないが、
主人公以外の動きもしっかりしているという印象。

例えば一話、信繁が勝頼を見送るシーン。
音楽もあいまって本当に印象深いシーン。
このとき他の真田家の人間が何をしているのかというと
父は遠くの岩櫃にいる。
兄は父が不在の間、真田家の最高責任者として忙しい。
信繁だけが勝頼を見送れる。
信繁がそこにいて、他の人たちはいない。
そういう必然性を自然と作り出している。

三話では信繁が百姓たちと隣の百姓を追い払う。
真田家は今、危機のさなか、領地の問題とはいえ、
信繁がやらなければいけないことではない。
しかし信繁は次男。嫡男と棟梁がきちんとお家の危機に対処している。
真田家の軍議にも出ていない彼は自由だ。

一話で武田軍が軍議をしている間も、
徳川の偵察にだって勝手に行ける。

織田信長に信繁が会いに行く。父の同行だ。
兄は嫡男、何かあったときのために残していく。
(これは後の史実も踏まえているのだろう)

兄がいるから、兄と信頼関係があるから、
兄が厳しくも優しい人だから、信繁は自由にできる。
兄弟の特性をこれでもかといわんばかりに、活用している。

真田幸村の魅力は講談が作り上げたものかもしれないが、
史実を見るなら兄・真田信之の人生がああであるからこそ、
弟・真田信繁の生涯が際立つところがあると思う。
それをこういう形で見せてくれるから、
歴史から感じたことをドラマの中で見られる楽しみがある。

賛成や反対の二元論だけではない、
他の人間がどのような思惑で動いているかが
綺麗にはまっていて見ていて馴染みやすいし、
エピソードが盛りだくさんでも、
散らからずに見られるのだと思う。

この脚本の根幹がこの先も続いてくれるなら、
真田丸はこれからも楽しく見られると思う。