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真田丸 第六回「迷走」感想 大博打の始まり

先週は伊賀越えに挑む徳川家康
すっかり主役のようなありさまだった「真田丸

今週はしっかりと信繁の苦悩に迫ります。

真田丸 第六回「迷走」。
時代も人もあっちへ行ったりこっちへ行ったり。

 先週、狸(家康ではない)の助けもあり、
安土城から逃れた信繁たち一行でしたが、
明智の兵に見つかってしまいます。

混戦の中、昌幸の命令で駆けつけた佐助の奮戦空しく
追いつめられた松が水に落ちてしまい行方不明に。
落込む茂誠に生きてこそです、と信繁は訴えかけます。

松が逃がした安土城の人質だった女性たちも
フェイドアウト、逃げ切れたのか気がかりです。

真田の郷と滝川一益

一方、真田の郷の昌幸のもとには、
滝川一益から呼び出しが来ていました。
どうするべきかと問うてくる父に
自分の意見が取り上げられたことなどないと
不満をあらわにする信之。
しかし昌幸に促されしぶしぶ語り出します。
明智を討って、信長の仇をとるべきと力説する信之。
道理を訴え、実直な考え方を貫く信之に、
昌幸は「まっすぐだな」と言い、
そう育てたのは父だと信之は珍しく退きません。

滝川一益との会談。
信長が死んでしまったと言われて驚く昌幸に
知っていただろうと、滝川はなかなか鋭く突っ込みます。

そう長くない付き合いですが、
だいぶ昌幸のことがわかっているようです。

上杉が攻めて来るのでは、上杉は動きません。
北条が攻めて来るのでは、北条ごとき打ち払う。
国衆が心配だ、自分が抑えます。
信長の仇を討てと説得にかかる昌幸に、
とうとう滝川はお前が一番心配なのだと本音をぶっちゃけ、
続けて人質を要求します。

明智を討ったものがトップに立つだろうと予言する昌幸
歴史を見れば慧眼ですが、
残念ながらそれは滝川ではないのです。

先週は信長の作る世界に夢を見ていた滝川でしたが、
信長の死を知っても、そう落込まずに次の道を探します。

そこら辺はさすがの戦国武将といったところです。

出浦の慰め

先を進む信繁でしたが、未だ気落ちしていて、
三十郎に慰められます。

真田家にとってはこれからが正念場。
殿と若殿を支えなければいけない。

三十郎も武士の子だけあって割り切る強さを持っています。

そこに現れたのは森長可と出浦昌相
滝川一益と同じく国衆をまとめるべく
やって来ていた森長可ですが、
信長の死後、逃走を余儀なくされていました。

信繁は森長可に釘を刺され、そして出浦に励まされます。

「素っ破は目先で動かない」
「素っ破は戦では死なない、
死ぬとしたら信用を失ったとき」

真っ直ぐな言葉で語る出浦さま。とてもかっこいいです。
顔はこわもてですが、父に騙された信之を気遣ったり、
今回も信繁を慰めたり、
その優しさは真田丸でも五本の指に入ります。

東国の覇者・北条氏政

滝川との会談を経て、
まとまらない国衆との会議に真田父子は参加します。
滝川につくという昌幸の言葉は猛反対をくらい、
信之は「黙れ小童」と三度目の一喝を食らいます。
彼が小童呼ばわりされない日は来るのでしょうか。

そして汁かけ飯を食ってばかりいた氏政がいよいよ登場します。

上杉と同様に地理的な関係で、
真田家的には武田家の代から因縁ある北条。

勝頼の妻は北条家の出身でした。
北条が武田と結んだ同盟を破棄し、織田と結んだことは、
勝頼を取り上げたヒストリアで語られていました。

真田丸ファンの「歴史秘話ヒストリア」感想 - Shirokutsushitaのブログ

氏政は信長にいろいろ贈物をしていたのにと愚痴ります。
その贈物の数、北条と織田の長いつながりが見えます。
氏政は息子の氏直に家督を譲りつつ、実権を握っていました。

いままでの二世武将と言えば、
短い出番でも勝頼と信忠は強烈な印象を残しました。
この氏直はそういった役目を果たせるのでしょうか。

徳川家、癒しの時間

伊賀越えを果たした家康はのびのびと休みます。
先週、同行していなかった正信もせっせとお世話。
きちんと滝川からの援軍要請など時勢にも絡みます。
信長はそもそも主君ではない、と死んだと分かれば
かなり粗雑な扱いをする家康に、
歩くと埃が舞う男、忠勝は不満そうです。

信繁の挫折

松を守れず、失意のうちに帰ってきた信繁。
父からはこれもさだめだと松を守れなかったことを許され、
兄には「源次郎を責めないでやってください」と庇われ、
母からもただ泣きながらぽかぽかと殴られると
責められるよりもきつい目にあう信繁は
真田家の廊下で奉公に来ていたきりと出会います。

「お前のせいじゃないなど言ってほしいのでしょう」

「口が裂けても言いません」

きりは厳しく信繁を突き離し、信繁もようやく激昂を見せます。

そして梅に弱音を吐きにきた信繁は

「兄より才があると思っていた」

となかなかすごいことを言い出します。

いままでの彼の行動、父の意向を汲む、
という意味では兄よりも上だったかもしれません。

しかし、勝手な行動をして窘められる。
敵を殺せず叱られる。茂誠について相談する。
兄を支えたいと願うのに信繁は、
今迄だってまだまだ兄に支えられてばかりです。

このままでは役立たずのただの次男坊だ。
アイデンティティを失う信繁を梅は慰めます。

「源次郎さまが御無事でよかった」

「なにかあったら梅を助けてください」

厳しい事を言ってくれるきり。
優しく癒してくれる梅。
公家の出身の薫を妻に持つ昌幸、
病弱な妻を持ってる信之と比べると、
信繁の周りの女性は支えてくれる方ばかりで羨ましい限りです。

その頃、信繁をこれほど落ち込ませていた松は
農民らしきおじさんに拾われていました。
茂誠から渡された香袋を大切そうに握りしめる彼女。
これから真田家にどのようにして合流するのでしょうか。

昌幸は滝川への人質をばば様に頼みます。
松を失った薫はすっかり意気消沈。
(人質にされるのは)次はわたくしだと
うわごとのように繰り返します。
対するばば様はさすがに毅然とした態度で
出来れば真田の郷で死にたいからなるべく早く助けろ、
そう言って人質を承諾します。

松がいなくなったことで真田家は出せる人質が減って大変。
とだいぶ嫌味なことを言っていたきりですが、
ばば様に同行するように父・内記から言われます。

助けさせた人質に足を引っ張られ、
結果的にはぐれてしまった松と言い、
「やったことが返ってくる」を厳しく
描いているところも真田丸の魅力だと思います。

秀吉、登場。昌幸、敗北。

あっさりと山崎の戦で光秀も討たれます。
本能寺の変と言い、省けるところは
とことん省略して真田丸は進みます。

滝川一益に明智を討たせ、滝川に天下を取らせる。

昌幸のもくろみは破られてしまいます。
武田家滅亡のときには自分に非はないと言っていた昌幸も、
さすがにこれには自分は疫病神かと消沈ぎみです。

昌幸の決意

昌幸は信繁と櫓の上から、真田の郷を見下ろします。

櫓の上、信繁はふるさとへの愛を語ります。
幼いころ、松とおいかけっこをして遊んだ土地。
武田から織田へと変わっても、その景色は変わらず、
同じ山々がいつもそこにあり、人間同士の争いを
遠くから笑っているようだ、と。

信繁の言葉を聞き、昌幸は「よき息子じゃ」と
彼の頬を優しくたたきます。

亡くなった主君・武田勝頼
信繁と信之に「真田、よき一族じゃ」と言っていました。
今はまだまだ、信繁を評価するのは身近な仲間だけ。
しかし後に日の本一のつわものとその名をとどろかせます。
その日に今日の挫折は確実につながっています。

滝川と北条の戦が始まり、滝川から援軍の要請が届きます。

しかし昌幸は上杉を抑え北上していると嘘の知らせを出させます。

北条につくか上杉につくかで迷い、
織田を選んだ博打には失敗した昌幸。
今度は誰にもつかず、真田の郷を守ってみせる。
滝川が北条に攻められているすきに、沼田と岩櫃を奪還する。
そう宣言した昌幸、大博打に打って出ます。

まとめ

今回のことで、信繁は3話の信之に続き、
挫折を味わったことになります。
時代に振り回される信繁が
これからどう成長していくのか、
ひとつのターニングポイントのように思えます。

次回、真田丸 第七回「奪回」
沼田城に人質となっているばば様を助けに向かう信繁。
今回、梅に先を行かれたきりも沼田にいます。
ヒロインポイント上昇のチャンスが到来です。

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真田丸 第五回「窮地」の感想

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