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真田丸とオリエント急行でお茶濁す

タイトルは「真田丸は楽しいけれど、若干の不満がある点について、脚本・三谷幸喜さんの過去作『オリエント急行殺人事件』の愚痴をこぼしてお茶を濁す」の略。

 

もともと完結していない作品に対して、「面白い!」というポジティブな感想以外を漏らすことには抵抗がある。(人がやっているのを見る分にはよっぽど攻撃的でなければ別にいい)

つまらんつまらんと思って見ていた作品が、最後にどんでん返しで傑作になったり、おもしろいおもしろいと思って見ていた作品が、最後の最後でずっこけるという両極端な経験をそれぞれしたことがあるせいで、先に評価を下してしまうのに、ビビってしまう。

 

現状、真田丸への不満があることのひとつが「梅ちゃんの気持ちがわかりにくかった」。

「ご想像にお任せします」というスタンスも分かるし、自分で想像したり、ネット上の賛否両論な意見を見るのも楽しいのだけれど、このくらいは教えてほしいと思う内容も描写してくれないので、フラストレーションがちょいちょいある。

他の部分の面白さでフラストレーションが中和されていて楽しんで見れているのが、もはや悔しいレベル。

これから挽回されるかもしれないから、(梅ちゃん死んじゃったので、描写の可能性があるとしたらすえちゃん関係?)声は小さくしておく。

 

梅ちゃんは源次郎が言ってほしいことを源次郎に言ってくれる人。という役回りだったので、その気持ちがなかなか表に出てこないのは、源次郎主役作品としてはしょうがないのかなという気はしている。

 

仕方ないので、「オリエント急行殺人事件」を視聴した時の愚痴をこぼすことで、発散する。八つ当たりだ。

アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」のネタバレも多分に含みます。

 

オリエント急行の殺人を読んだとき、印象に残った人物にアンドレニ伯爵夫妻がいる。

「紳士」ポアロも認める「紳士」アンドレニ伯爵(三谷版では安藤伯爵(玉木宏))と彼が誠心誠意守ろうとする妻アンドレニ伯爵夫人(同じく安藤伯爵夫人(杏))。

この関係性はポアロの推理の根拠ともなるほどのもので、アンドレニ伯爵夫人の唯一殺人に手を染めなかったという「立場」も納得できるものだった。

それが三谷版では安藤伯爵夫人に積極的に好奇心の塊のような形で殺人計画に参加させていた。

それが今日まで覚えているほど不満だった。

こう考えると、三谷さんの女性の描き方が気に入らないのかもしれない。

三谷さんの描く女性が気に入らない。とは違うのがミソ。