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真田丸 第十六回「表裏」 源次郎の窮地

絢爛豪華な大坂城に渦巻く黒い闇。
源次郎の追い詰められっぷりに見返すのが辛いほどでした。

真田丸 第十六回「表裏」
今週はだいぶ掻い摘んだ感想になっています。

千利休

お茶を立ててお花を引っこ抜いた以外にいまいち歴史上、何をやっていたのか認知度の低い千利休
今週はその政治的な立ち位置が描写されました。
秀吉に物を売る場面と、三成と大谷の会話だけで、なんとなく「真田丸」で利休の置かれた立場が分かること、それと源次郎と一緒にそれに視聴者が気付けるところ、芸が細かい部分です。

茶々

奔放にして天真爛漫に見えた茶々も、表裏渦巻く大坂城において闇を隠していました。

「悲しむことをやめた」

大蔵卿局の言葉は、茶々の背景にどれほど辛いことがあったのか、一言で雄弁に語るものでした。

「ホーホケキョ」

彼女が登場するたびに囀る声が謎でしたが、籠の中の鳥ということなのかもしれないと思いました。

また「ホーホケキョ」と鳴く鶯は春の象徴とのことで、梅を亡くした源次郎にもう一度訪れた春。それが茶々なのでしょうか。
そういえば花札にも梅に鶯がありますね。

ついでに調べてみたら、桐は着物の柄としては通年着られるもののようです。
「信繁の生涯のパートナー」とは、きりの説明ですが、そういうところも意識しているのかもしれません。

今週のきりちゃん

また何か食べてました。

大坂で流されるまま秀吉につくこととなった源次郎とは裏腹に、自分で寧のところに飛び込むきりちゃん。
とことん彼女は源次郎とは反対の道を行っています。

寧や秀次とも良好な関係を築いているようで、針のむしろ状態の源次郎とはその宮仕えの気楽さも天と地の差です。

もしかしたらここも「表裏」なのかもしれません。

秀吉の力

秀吉の力に、なすすべもなく大坂を去る景勝。
今まで源次郎に親身になってくれていたのが嘘みたいな放棄っぷりです。
景勝の短所がふんだんに発揮された回でもありました。

三成のところ管を巻いていたときと同一人物とは思えない清正の黒さ。
唯一、バランスを保っている秀長。
秀吉から人質の世話を打診された時の寧の戸惑いがそのまま、秀長の言っていた「心がついてきていない」例なのでしょう。

秀吉たちのこの地位とそのアンバランスさがこれからどれだけ源次郎を苦しめていくことになるのでしょうか。

源次郎、追いつめられる

その才覚で窮地を脱してきた源次郎。
今週はその才覚で乗り越えられる以上のことが彼の身にふりかかってきました。
アウェイの地、大坂城で追いつめられる源次郎。

正直、主人公・源次郎にここまで感情移入して見る回がくるとは思っていませんでした。
源次郎が見ているものに焦点を置いてきた物語のつくりが、今回の「追いつめられる源次郎」の姿をこれでもかと強調してくれました。

まとめ

黒い大坂城。その内情は、表裏というのに抵抗があるくらい表を感じられないくらい真っ黒でした。

今週の、源次郎の「新天地で今までのやり方が通用せず苦労する」は、信之の「成果を収めている兄弟ににもやもやする」のように、身近なことであるがゆえに見ていて苦しい物でした。

追いつめられる源次郎の一方、信之は先週は放棄していた突込みのキレも復活していたのでちょっとほっとしました。

次回、真田丸 第十七回「再会」

前回、真田丸 第十五回「秀吉」。
秀吉ときちんと出会ってまだ2話目というスピード感にも驚かされました。

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