『鬼滅の刃』吾峠呼世晴先生の読み切り二つ

2016年11号から連載開始した『鬼滅の刃』。

吾峠呼世晴先生の作品は、以前週刊少年ジャンプに載った読み切り『肋骨さん』をよく覚えていた。その後にジャンプに掲載された『蠅庭のジグザグ』は読んでいたが、『肋骨さん』以前の読み切りは読んだことがなかった。

今回、ジャンプ+に掲載されるということで、出そろったらまとめて書こうと思っていたら、一話2週間限定配信だったことに気づいた。

 というわけで二つの読み切りがジャンプ+に載っている間に感想を書いておこうと思う。

 

shirokutsushita.hatenablog.com

 

参考リンク

過狩り狩り
(ジャンプ+の掲載期間が終わったので差し替えました。ページ下の方・第70回)

2013年のJUMPトレジャー新人漫画賞|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

2016年2月22日12号掲載・2週間限定配信

文殊史郎兄弟

2019年1月14日現在、ジャンププラスの定期購読特典で読めるようです!

www.shonenjump.com

 

 過狩り狩り

第一作はデビュー作。
まだまだ粗削りな印象の一作目。

徹底的に主人公の感情表現を廃しているつくりが印象的。
連載作『鬼滅の刃』と同じ世界観とのこと。

化物が人に混じって暮らしていて、それを狩る人間がいる。

多くを説明されないのと、回想の入りが分かりにくいのとで、少し理解するのに頭がいる作りになっているのが惜しい。

文殊史郎兄弟

こちらの主役は「文殊史郎」が苗字な兄と弟。
グロテスクな蟲を操る暗殺者兄弟。

兄弟二人の人格はなかなかに破綻している。

父の仇を討ってほしいと依頼する少女の虚無はどこまでも苦々しい。

主人公が追いつめられて力を育む回想場面は、過狩り狩りと共通するところがある。

 少女の引き取られた愛児院の職員マミコさんの厳しい態度も印象深い。

 

メインの登場人物に多くを語らせずに、その価値観に沿って芯強く生きている。
そう感じさせる作品二つだった。

『肋骨さん』感想はこちら

 

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