きりは源次郎のライバルかもしれない
真田丸11話「祝言」では、源次郎と梅が祝言を上げました。
源次郎を強く優しく支える存在。
梅は主人公の嫁にふさわしいヒロインです。
しかしその祝言は、それを利用した室賀の暗殺計画という源次郎にとっては辛い結果をもたらしました。
その時、源次郎は泣けなかった。代わりに泣き、怒ったのはきりだった。
源次郎が兄に漏らした言葉に、きりの役割が浮き彫りにされました。
源次郎の動きに反発し、ときに源次郎を発奮させる役割。
その時、「苦手だったはずなのにいつの間にか気になる相手に」という恋愛関係に主軸を置かれている存在だと思いこんでいたきりの存在が、「反発し合いながら互いを認め合う存在」というライバルのような関係なのではないかと思うに至りました。
今回の源次郎の思いは、梅のために怒った。という行為に向けられています。
極論、それがきりの行動である必要はありません。
作兵衛が妹の祝言を…と嘆いたり、三十郎が源次郎さまの祝言が…と嘆いたとしても、源次郎は同じ思いを抱いていたかもしれません。
そういう意味ではきりはまだ源次郎にとって気楽な幼馴染、以上の役割を持っていません。
しかし物語が続くにつれ、きりがこれからも源次郎に要所でも反発し続けるのなら、源次郎にとっての彼女という存在は変わっていくのかもしれません。
きりと源次郎関係が、少女漫画的な関係に落ち着くのか、少年漫画的な関係に落ち着くのか。
はたまた、源次郎プレイする恋愛ゲーム的な関係に落ち着くのか。
(「優しい幼馴染攻略したから次は気難しい幼馴染攻略だ!」的な)
父・昌幸は国を守る者としての正しさを貫くことで、反発し合う幼馴染を11話で喪いました。
源次郎がどのような道を選ぶのか、これからも目が離せません。